SSブログ

サンバのノリってどうなってるの?

さて、今日はサンバのノリについて考えてみましょう。
詳しいことは上手く文章化できませんが・・・。
簡単に言ってしまうと限り無く8分の6拍子に近いのです。
あまり考え過ぎるとかえって分からなくなるので、????と頭の中にハテナマークが浮かんだ人はこの文章を読んだことを忘れて下さい(笑)。
では説明します。まず、ブラジルのリズムは2拍子です。よくジャズの譜面などで4拍子で、8分音符で書かれたボサノバのドラム譜を見かけますが×です。
人間は二足歩行する動物ですから、本来、拍子は2で取る方が楽なのです。カーニバルを見れば分かるように行進してゆく訳ですから、足が右・左・右・左=1・2・1・2。
水前寺清子の365歩のマーチも『腕を振って、足を上げてワン・ツー・ワン・ツー。休まないであーるーけー!』と歌っていますが(古過ぎですか?)行進する時は1・2・1・2が自然ですね。
サンバを演奏するブラジル人はカウントを1・2・1・2(ウン・ドイス・ウン・ドイス)と数えます。
最近は4分の2の16分音符で書かれた譜面が大分沢山出版されてきているので、大分、ブラジルものは2拍子だっという認識が広まってきていますね。
次に8分の6拍子ですが、これは123456と1小節のなかに8分音符が6個入ります。
この8分の6拍子はさらに大雑把に取ると①23④56となって、①④だけのタイミングで考えると2拍子になります。つまり①タッタッ②タッタッと考える訳です。つまり3連符。
ところがこのままではものすごく土着な、それこそ未開のジャングルの住人でも出てきそうなほど土着です。
(ドン!タッ・タッ/ドン!タッ・タッ)
つまり3連符や6連符といったきちっと割り切れない音符は土着な感じのする音符なのです。
で、ブラジルは色々な文化のミックスですから、このアフリカの8分の6拍子と2拍子を上手いことミックスする訳です。
全然分からんっ!!と思った方。全部忘れちゃって下さいね。
なるほどっと思った方、サンビスタに一歩近づきました(笑)。
そしてさらに、リズムが尻上がりな感じで跳ねるのですが、これはポルトガル語の発音の影響が非常に大きいですね。言葉が尻上がりなんです。だから歌うといやでも跳ねちゃうんです。

と言う訳で、興味をもたれた方、是非是非、3連符を口ずさみながら、サンバを聞いてみて下さいね。
また、もっと詳しく知りたいという方は是非一度レッスンを受けてみて下さいね。


nice!(0)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 9

makinemo

はじめまして。
ブラジル音楽が大好きです。
”BOSSAとSAMBAの違い”も、大まかにはわかってたつもりでしたが初めて知りました。 
リズムも若干違いますよね?
このタイトルのもとても勉強になりました。
私もその内ブラジル音楽をかっこ良く演奏したいです。
by makinemo (2005-04-07 22:55) 

panderista

まきのすけさま。
コメント有難うございました。
お時間ございましたら、是非ライブにもお越し下さい。
ブラジル音楽談義などいかがですか(笑)?
今後とも宜しくお願い致します。
by panderista (2005-04-08 01:15) 

宮川剛

楽しくて、解りやすくて、身につく。長岡さんの記事は音楽界の代ゼミです。予備校以来の感動です。
by 宮川剛 (2005-04-08 02:41) 

NO NAME

ハチロクに近いってなるほど!!! だからかぁ。
頭すっきりしました。
でもカラダがなかなか慣れないです。
もっとCD聞きこみます。
by NO NAME (2008-02-12 18:28) 

panderista

No Nameさん
コメントありがとうございました!
何かお役に立ったようで…笑

もう一歩進んで考えると、サンバのノリは頭で考えて理屈は分かってもいざ演奏となると大変難しいですねっ。
ではどうすれば?
実は身体の動きに秘密があるんです…が、文章ではうまく説明出来ないんです。
いつかお会い出来る機会がありましたら是非その辺りのお話でも!
by panderista (2008-02-13 02:10) 

aoyama

はじめまして。地元の公民館で「ポルトガル語&ブラジル文化講座」なんてのをやってまして、サンバのステップを習ったんですが、あれって3連譜だったんですね。納得しました
by aoyama (2008-10-19 10:53) 

panderista

aoyamaさん、はじめまして!
やはりブラジル音楽のリズムにはアフリカの影響が大きいですね!
正確には6/8拍子ですが、3連符でも解釈出来ます。
頑張って下さ~い!
(^o^)/
by panderista (2008-10-19 15:58) 

重谷憲彦

8分の6拍子と2拍子を上手いことミックスするのよくわかります。パンデイロ聞いててこれは殆どシャッフルやんと感じることよくあります、でもちがうんですけど。このデジタルで割りきれないアナログで進んでいく感じがなんとも言えずよいですね。ところで最近のブラジルの音楽はこの感じがやや薄くなってると感じるんですがどうなんでしょうか。
by 重谷憲彦 (2016-01-02 01:23) 

panderista

重谷さん
あけましておめでとうございます!

今年もどうぞよろしくお願いいたします。
d(^_^o)

最近のブラジル音楽、おっしゃる通り、6/8のフィーリング 薄くなっていると思います。

でも 大分前からかもしれません。

テンポもドンドン早くなってますね。

昔のサンバはそんなにテンポは早くなかったのに、スピード感は凄かったです。

「ゆったりしているのに 早く感じる。。。。」

ブラジル音楽のリズムの魔法(笑)があったんですね。
最近はかなりその辺りが薄くなって来ていると思います。
by panderista (2016-01-02 02:00) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ショーロの練習会リズム音痴ッて? ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。